脳タイプ診断に思ふ

静岡の学習塾が提供している右脳チェックをやってみました。

結果はDa型ってあるけど…明らかに間違いです。まず、社長からほど遠い平社員だし、社長の器っつうよりも経理タイプだと思うし、リーダーってタイプでもない。

でも、この学習塾にある「英語で右脳育成することは英語をより取得しやすくすることにつながる」ってのは、腑に落ちない。他国語で感覚で覚えるより、むしろ自国語の形象文字である漢字で概念育成する方が必要だろう。この点、外来語をそのまま表音文字のカタカナで輸入しまくる日本より、表意文字の漢字変換する中国の方が素晴らしい。「電脳」なんて、言い得て妙だもの。しかし、珍しく漢字変換した「仮想」はイタダケナイ。

でも、「イタダケナイ」は「頂けない」より軽い。
表音文字も時に便利。

ワシは昔から「静岡」と「青森」を間違える。
なぜなら両方とも青色だから。
「小林さん」は覚え易いけど、「井上さん」は覚えられない。
形容詞→名詞の順でないと難しい。
知人は「イノウエサン」で覚えてる。
表意文字も時に不便。

せっかく両方の文字を使える文化圏なのだから、上手く言葉遊びしたいなぁ

ちなみに、ワシは右脳、左脳能力分担論はあまり信じてません
猿の脳でシナプスの発火量測ったら、左右の差は微々たるものだし

本:ヒューマン・インフォマティクス

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日本の最先端研究のダイジェスト版と言うか、科学地図の様な一冊。ロボット、コミュニケーション、学習などの最先端の研究をされている教授陣のドキュメンタリーとインタビュー。三宅なほみ先生、石黒浩先生などなど、豪華キャストです。

本:自己と感情

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めっちゃ読むのに時間かかった…orz

京都大学の心理学教授を経て、現在はミシガン大学にて教鞭を振るう世界的な文化心理学者、北山先生による著作。デカルトの心身二元論(と、その流れを汲む比較文化心理学)とは全く違うアプローチ、むしろ非二元論だと言う視点で思考と文化との因果関係に注目する心理学書。これは、心理学、認知科学、人工知能、自然言語処理をやっている人すべてにオススメの書です。

何回も何回も読むごとに違う発見がある書です。
特にワシを含めた帰国子女の皆さん、必読です。

時計学習

小学校1年になる長男は、未だにアナログ時計が読めない。
確かに、アナログ時計は複雑な表現だね。
やはり部品と機能が1対1対応でないと、表象が見えない。
文字盤:部品が、1:3だもんなぁ。


今日、東京に戻って来たら、時計に細工がしてあってビックリ。
嫁さんがやったのだと。
感心、感心

google map API

google、気合い入ってるのぅ
公式APIドキュメントはスカスカだけど、 Google Maps Classes and Functions Referenceに、まとまりつつあるのかな…オヂサンには読む気力はありません。

今、裏でポチポチ作ってるけど、公式APIドキュメントにあるサンプルソースを継ぎ接ぎするだけで、結構作れちゃいます。後は、必要なxmlをポチットなで作れればOK。

で、フリーの日本語の地名が通るgeocoder探してるんだけど、誰かいいの知りません?

ちなみに、geotaggingもやってみはじめましたので、それ系の環境を整えている方、tsulogでちょっと試してみて下さい。

デザインと言う創造行為

建築家が建築物のデザインをする際の過程を録画し、後に建築家に各過程において何を思考していたのかを話すビデオを見た(1時間)。なんだかんだ言って、3時間ほどかかった…orz

ビデオはデザインと言う創造行為に於ける認知過程を発見する議題だったのだけれども、大変興味深かった。ワシが思うに、建築に於けるデザインとは、分類深度の違う論理的、物理的構造要素の整理作業であり、そしてそれらの統合作業でのバランス感覚なのかなぁと捉えたけど、どうだろう。

ワシの今までの研究だと、記憶や知識にどうしても焦点があたってたけれども、思考過程もかなり面白い。
思考とは、記憶(経験)と知識を総動員する、知的活動だものね。
いやはや、人は素晴らしい。

(業務連絡:つうことで、終わらせたので呑みにいくぞアソー君)

アンチバリアコミュニケーション

夜、携帯電話を見たら「着信あり」になってた。
見知らぬ番号だ。
「誰だろう…?」
「間違いかな? ワン切りかな? 登録し忘れている人かな? 女の子かな?」妄想は膨らむ。
でも、夜も更けていたので、翌日の朝まで待って電話してみた。

見知らぬ番号にかけてみる – ドキドキ
プップップップップ…プルルルルル プルルルルル
相手:「ふぁぃ」
ワシ:「あ、もしもし。昨日電話を頂いたようですが」
相手:「あ、はいはい」
ワシ:「で、あの~どんな用件でしょう?」
相手:「あ、もういいよ」
ワシ:「へ?」
電話の向こうでは、けたたましく犬が吠えている。

ワシ:「あの~」
相手:「いやね、イシザカさんちに行く方法が分からなくて」
ワシ:「は?」
相手:「いや、●○駅からどっちに行けばいいか分からなくて。でも分かったからいいです。」
ワシ:「へ? どなたです?」
相手:「ん?」
ここで、限られた情報から個人特定処理に脳リソースフル回転。
犬、イシザカさん、声…
ワシ:「あ、iidaさん?」
相手:「うん、そうだけど」
ワシ:「なんだ~、俺、この番号知らないですよ?」
iidaさん:「あ、そうだっけ」

相手はこっちを知っていて、こっちは相手を知らないコミュニケーションは、携帯電話が誕生してから発生するようになったんじゃないだろうか。固定電話は、発信側も着信側も相手が分からないので「モシモシ?」で相手を特定するけど、携帯だとほとんどのケースで着信時で相手が誰だか分かるので、「おう、どうした?」から会話が始まる。

今回のように片方だけが相手を知っていると、こんなコミュニケーションになる訳で。同時に、携帯電話の音声品質では、実は相手を特定するまでの情報を保持していないのかもしれない。相手を特定したうえでの相手に関する知識が、声の認知を補助しているのだろう。

くるくる回って目を回して、相手のところにまっすぐ行くように試みる。
そんな会話で、新鮮でした。
12年つきあっててはじめてだ。