春うらら

朝、家の近くのバス停に着いたら、お爺さんが立っていた。
目が合ったから、「おはようございます」と挨拶したら、怒濤の趣味自慢ラッシュ。
なんでも銀座のイトウ屋に帆船模型に使う、5mm幅1m長のパーツを3つ買いに行くのだと。

駅に着いたので、「ではここで」と言いかけたら、「新宿まで話し相手が出来てよかった」とお爺さまニッコリ。
さすが暦年の獅子、先手に出てこちらの攻撃を塞ぐ。

「お、電車来ましたよ」と思ったら、お爺さま「ちょっと待ってて下さいね」と、定期を持ってないので切符を購入…って間に、お目当ての電車が行ってしまった…orz

なんでもお爺さまの親父さんは魚雷の設計者だったそうな。
その血を受け継いだのか、お爺さまはM電舎で発電機の設計をしてたのだと。
発電機の加工の仕方や、大戦中に爆発事故で受けた傷の話し、帆船模型の作り方のコツ、お子さん、お孫さんの話しを楽しそうに話される。

途中、急行にも乗り換えられず、貴重な同じ話しを聞く、いつもの通勤路。

貴重なお話もありがたいが、やはり新しい物に興味があるかが気になる。
でも、「銀座へは、こっちのルートの方が早いですよ」と言っても、「わたしゃ20年間この行き方なもんでね、これでいいんですよ」と。一度、他のお爺さんに「ワシらは今のままが幸せなんだから、ワシらのために頑張るんじゃなくて、若い者のために働きなさい」と言われたのを思い出す。

新宿で「お気をつけて」と、握手して別れる。
近所だから遊びに来いと言うので、今の幸せを見せてもらいに、息子達つれて遊びに行こう。

「春うらら」への1件のフィードバック

  1. Tsuさん、やさしいですな。はたから見てるとほほえましい風景です。

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