意思継承

意思を継ぐと言うのは、確固たる意志を必要とするみたいだ。
ただ、ワシには成就しなければいけない理由がある。

故人の恩師が、今、ワシを指導してくれている。
恩師は今年で定年なので、滑り込みセーフの履修になる。
その大学院に行けと珍しく強く説得され、逆らう理由も無かった。
それが故人の意思だ。

先日、恩師から課題が提示された。
内容がとても深く、課題の裏に果てしない学問と門徒への愛情を感じる。
技術的、知識的にも超ど変態級に詳しかった上司が慕っていた理由が分かった。
その課題は、その恩師の、さらに恩師が出した課題の継承だ。
人は知識の枝葉なのかな。

最近、歳を取ったせいか、身近な人の命日が心に染み付いている。
身近な人の死をワシの数倍見て来た伯父さんが「生と死は不可分だと感じる」と言った。

人の生きる理由への答えは無いが、叡智の発展と継承が今のワシのすべき事と最近思ふ。
そして、まだ、役目にはほど遠い存在だ。

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