NHK技研公開

さて、遠いお仲間? のNHK技研公開に行ってきました。
お家柄、放送技術ばかりですが、いろいろ転用できそうです。

総合情報端末

デジタルテレビの目指す方向を展示してました。メタデータを利用したサーバー型放送のサービスモックですが、これってVODそのものじゃん。NHKも新サービスを始めるんでしょうか。

この端末の隣に、音声認識や、画像(顔)認識でメタデータを自動作成するシステムが展示してありました。見た目は地味なので写真は撮りませんでしたが、情報レポジトリ作るにはこの技術が肝です。観客の音声の抑揚でハイライトシーンを抽出し、その時のアナウンサーの状況説明で、どのプレイヤーがどんなことを(デモではゴール)したのかというデモもやってました。音声の抑揚で要点を抽出するのは、NTT様も面白いのを作ってました。

スーパーハイビジョン
写真は撮らせてもらえなかったのですが、450インチの走査線数4000本のスーパーハイビジョンと22.2チャンネルのサラウンドシステムのデモがありました。圧巻です。屋久島の映像でしたが、波のうねりや、空気の湿り具合、岩の固さなどの再現力がすごかったです。

ロボットカメラ
画像認識で、アナウンサーの顔を追いかけるロボットカメラも展示してありました。ロボットの実用アイデアとしては、中々おもしろいです。危険な箇所での撮影も可能になるし。

3D映像音響システム
偏光グラスを利用した眼鏡をつかって奥行きを感じさせるシステムも体験できました。まっすぐ座ってみることが前提なので、首を傾けると、すぐに効果がなくなってしまいます。人間が、知覚から奥行きをどう認知するかがまだ不勉強なのでつっこめませんが、違和感を感じました。

テレビエージェント

視線認識 視線認識カメラ

視線を認識し、テレビ画面内のどのオブジェクトにフォーカスを当てるかを決定し、そして音声にてコマンドを認識させる、リモコン兼コンテンツエージェントシステムです。同分野なので担当者の方といろいろお話ししたのですが、この辺のエージェント周りは楽しいです。

H.264
H.264

H.264コーデックの品質デモがありました。符号化の専門じゃないので、NHKの符号か理論は理解できなかったのですが、映像は奇麗でした。ビットレートの違ういくつかのHDのデモと、PDA上の128kbpsでのMPEG4との比較デモが展示されてました。HDの方はめっちゃ奇麗だろうので感動もありませんでしたが、PDAの128kbpsでの奇麗さには驚きました。他の放送事業者の技術展示ででも低ビットレートのリアルタイムエンコーディングのH.264を見たんですが、その時はブロックノイズが出まくりで、かなり_no orz だったんですが、NHKのH.264は素晴らしかったです。

日曜日までなので、ぜひぜひ体感して来てくださいませ。映像や音響は体感しないとわからんです。アクセスしづらい場所ですが、いってらっさい>パトリス、シルバン

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です